うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

黒い雨

真っ黒な雨が降って 傘もないのに
真っ黒な雨が降って


屋根があったから そこに駆け込んで
屋根があったから みんなそこに駆け込んで


そこはすぐにいっぱいになって


目の前には 雨に打たれてる人が居て
真っ黒な雨に打たれてる人が居て


少し詰めたら入れそうだけど
少し詰めてあげられれば その人は雨に打たれなくて済みそうだけど


周りを見渡したら みんな下を向いていた
気付かないフリをしていた
目を反らしていた


現実から目を背けていたんだ


痛そうな人を見て
可哀相だと思うだけなら誰にだってできる
思うだけでは その人は救われないけど


思う事で満足してるのは 紛れもなく自分だけなのに
思ったって事だけで 自分を良識ある人だと納得させて
気付けよ・・・気持ちイイのは君だけさ
いい人ぶるだけでは 何も解決しちゃいないのさ


そんなのは誰にだってできんだ
あんたなんか全然イイ奴じゃないんだ


真っ黒な雨が降って 駆け込んだ軒下で
目の前の現実と対峙した時


何も言わずに一歩前に出る強さを
何も言わずに 何も言わずに
痛みに飛び込める強さを


その時 君は珍しいモノを見る目で見られるかも知れない
その時 君はカッコつけてるって思われるかも知れない


でもそれはね 間違いなくカッコいいんだよ
間違ってないんだよ
誰にでもできる事じゃないんだよ


少しの勇気 持ち合わせてる人で居たいなあ・・・


黒い雨が降った時
誰かが打たれている時
僕も一歩前に出る勇気を
理想だと笑われるかも知れないけど


大切な事


そんな風で在れたら
そんな風に生きれたら






2011.3.9