うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

トビウオ

金網越しの世界 必死にしがみついて
力一杯揺らしてみるけど 向こう側は僕に気付きもしなくて


そこにはキレイな草花が一面に咲いていて
この目を潰してしまいたくなるくらいに
そこにはキレイな情景が一面に溢れていて
この瞼を何度も閉じてしまうくらいに


でも・・・見たくて
でも・・・その先を見たくて


大した事ないって言い聞かせる日々には
正直 飽き飽きしてんだ
一度切り 一度切りって響きに
向き合った時 向き合えた瞬間に
搾り出したかのような 素直な自分に対峙した時


胸を締め付ける息苦しさ 答えは・・・
何となく分かっている
どうしたらいいかは 本能で知っているよ


あと30年もすれば僕も あっと言う間にジジイだ
でも30年も生きてきたから 
この地盤さえ それなりに努力した結果だったりして
そんな感覚に縛られて


大した事ないって自覚してるんだけど
そんな事 よく考えるんだけどさ


金網越しの世界 見えないわけじゃない
力一杯揺らして おい!こっち見ろって!
今出せる一番大きな声で 本当は叫んでみたいんだ


そこには次のステップがあって
多分辿りつけたとしても
その先にはまた 頑丈な金網が立ちはだかって
何度も破り続けてきたはずなんだ


でも・・・見たいなら
その先をこの先も ずっと見続けて行きたいなら


生きたいなら・・・


金網越しの世界 破って 次の草花の上
何度でも 立ちはだかる度 何度でも


金網越しの世界


stage






2011.8.27