うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

けむり

白紙の上 一本の線を引いた日から
描き直そうとして 薄汚れて
今では黒っぽい一枚の紙


それでも 元に戻そうとして
また描き連ねて 無数の線を引き続けて
目の前の色に途方に暮れた


踏み付けて来たのは誰かの涙
すすり泣く声は僕の甘え


また今日も一つ 真っ白な階段を壊した


性懲りも無く 真っ白な声に背を向けた


丘の上 僕らは煌びやかなマントを広げて
今すぐにでも飛び立つ事を考えていたんだね
既に塗りかえれない真っ黒な闇に
全身を包まれたとしても


笑ったあなたを見ると 背負った荷物が一つ消えた気がして
幻でもいい まやかしでもいい
そんな気分で 全てを先延ばしに考えた
痛みを与えないつもりが
痛みを与えられないように逃げて居ただけかな?
痛みを与え続けていたのかな?


笑ったあなたを見ると 安らかな反面
胸が絞め付けられて・・・


白紙の上 一本の線を引いた日から


丘の上 いずれ僕らは笑って居られるかなあ?
緑と水色のコントラストの中
溜め込んだあらゆる事を全て吐き出して
自然な顔して大きな声で笑えるかなあ?
真っ黒だとしても そんな色だったとしても
一本の線を引いたあの日


真っ白な紙に未来を誓った
そんな日






2012.11.6