うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

東京

高層ビルが立ち並ぶ その中に無理やり大きな公園がある
複雑に入り組んだ道路 車 排気ガスと下水の匂い
雑踏と緑が矛盾したまま共存して
今日も皇居の周りを何千人のランナーが同じ方向に向かって走る


みんな同じ格好をして 個性が許された街で
一番原始的な移動手段で 最先端の都市で


集団の中に紛れると安心すんのかな?
それとも溢れる手段の中で やっぱり単純な事に憧れんのかな?


青山の洒落た街並みの中で ランドセルを背負った子供が夢中で遊んでたのは
どこにでもある水溜りだった
ビル郡の中にそっと生き続ける神社に多くの人が参っていて
流行ってるのは安い一杯呑み屋で
足早に歩く人たちは一見冷たそうだけど
意外と「ありがとう」と言える人が多かった


スカイツリーは確かに高いけど
どうやって立ってるのか心配になるくらい 細くて高いけど
やっぱり東京タワーの存在感と情緒には敵わない気がした


東京に行けば行くほど思う事
『無理しないで生きよう』って事
あれだけ全て揃ってる場所でも 人は単純な行動をするんだ
自分は自分でいいんだって 確かにそう思えた
そんな風にやっぱり生きたいと思った


どれだけ洗練されても 高給取りになっても
どうせみんな寂しいんだ
らしく生きて そして死ねばいい
どこに居たってそれは変わらない


変われない自分を嘆くのではなく
変わらない自分を愛する方法を見つければいい
どこに居たってきっと・・・それは変わらない






2014.2.18