うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

楽園

幸せを口にする時
それはとても浅はかで
それはとてもあやふやで


幸せを口にする時
それはとても利害的で
それはとても自己中心的で


幸せを感じる時は・・・


理屈じゃなくて
狂ってなくて


手に入れらなかった 今までは
そんな庭先の風景を最近は夢に見ている
初老の夫婦が縁側でお茶をすするような
そんな自由が全ての人に舞い降りたらいいのにな


何かが欲しいのじゃなく
何かを得る為にひた走るだけ


生きるってのはそんなものなのかな?


手に入れれなかった 想像もしていなかった
そんな風景を最近は切に願う
何もかもが欲しいのじゃなくて
何か大切なものが一つだけ欲しいだけ


教えてくれた沢山の人に言いたい
気付けませんでした
気付けませんでした
僕はこの歳になるまで・・・
気付けませんでした


切り刻まれる事が人生ではない
欲するだけが人生じゃない
歩いた分だけ 走った分だけ
僕の人生はここに在るという事


手を取り合って支えあった身体と
叫び続けて得た糊と
一人だと思い続けた時間と
心に刻んできた傷と


それは焼き付いて
それは焼き付いていて


幸せを口にする時
僕は既に持っていました
幸せを振り回す時に
あなたは既にそれを持っていました


正しさよ・・・幸せであれ
正しさよ・・・安らぎであれ






2015.7.17