うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

ハーフヒッチ

もう半分
何も手に入れられなかった
もう半分過ぎて
何も成し得なかった


なんて・・・


気の迷いかな?
昨日 何を食べたかな?


確かに今日は 昨日とは違うと感じている
巻き戻せない日々を嫌と云う程思い知らされて
確かに今 僕は自立していると感じている
自分一人くらいの面倒は見れるようになったし
確かに 僕は今日もここに存在していていい筈で
微かに・・・生きている様な気がして


僅かに・・・
手のひらに残った砂みたいだ
滑り落ちてゆく 五本や十本の受け皿の隙間を
そんな真っ白があまりにも多過ぎて


生きる為に黒く染まったこの手のひら
誰が綺麗だと握り締めてくれるだろうか?
生きていく術だと言い聞かせたこの心を
誰が愛おしいと包み込んでくれるだろうか?


もう半分
もう半分過ぎたよ
何も手に入れられないまま
本当の意味で
誰にも干渉してもらえないまま


この億単位が暮らす世界で
たった一人だと思って歩いてしまうのは
決して錯覚なんかではない
この億単位が暮らす世界で


今 確かに僕は一人で
そう 君も一人なんだろ?


絶望的な表現だけど でも
破滅的な思考だけど でも


適当な誰かの一部になって生きるよりは・・・これで良かった
数有る罠に引っ掛かってもがいて生きるよりは・・・これで良かった
こんな孤独に毎晩苛まれても
こんな孤独に毎晩押し潰されそうになっても
僕が僕で今 ここに居るという事に
嘘 偽りはないから
嘘 偽りはなくここまできたから
嘘 偽りなく孤独だけどw


あと半分
できれば現実から見放されないように
これまでが具現化されるように
あと半分 あと・・・半分
どうせならこのまま突っ走ってみよう
今日も見果てぬ夢が僕を弄ぶけれど


あと半分!
僕は歩き続ける
たまに助走なんてつけてみたりして
僕は走り続ける






2017.8.24