うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

高く・・・高く・・・

空高く 高く昇る鳥を見て
彼等の様に高く 高く昇りたいと願うけど
僕の立つ地面からは 幾つもの手が
この足を離すまいと強く掴んでいる


誰かのせいにするつもりはない
ここに生まれた事が既に
受けるべき責任なんだろう


見せかけられて 安心して
どっぷり浸かって抜け出せなくなる
泥の中でもがいて 天を見上げて
手を伸ばすけど 何も掴み取れない


すぐそこにあったはずなのに
幻だったのかなあ?


タイムマシンがあって 過去に戻るなら
僕はどの過ちを繰り返すんだろう?
“やり直そう”と意気込んで
また同じ場所へ戻るんだ


何かが変わる筈はない
何したって どう転んだって
僕は僕で 君は君
繰り返しても 何度繰り返しても
同じ場所へ帰ってくるだけ


腐った周期を打破したい
絡み付く無数の手をズタズタに切り裂いて
高く 高く昇ってゆきたい


いつの日か・・・
あの見上げた鳥の様に・・・






2004.1.11