うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

Evan Williams

ひとりで見た 帯広の夜景


何やってんだろう?って
答えが見つからなくて
このままでいいのかな?って
先が見えなくなって


休暇を利用して 飛び出した街
休暇を利用して 辿り着いた街


そこは展望Barだった
安いビジネスホテルの最上階
ひとりで知らない街をぶらついて
ひとりで知らない街で飲んで
寝付けなくて立ち寄ったBarだった


一番景色がいい席にさり気なく座らされた僕は
一番安いバーボンをマスターに勧められて


酒をよく知らない客への対応だと思っていた


僕は生涯 あの時に飲んだバーボンの名前と
目に焼き付いた夜景を忘れない
僕は生涯 あの時に飲んだバーボンの味と
心を包むような優しい空気を忘れない


そして・・・


“安いバーボンですが歴史のあるお酒なので・・・是非お勧めしたくて”
そんな言葉をレジでかけてくれた
ひとりの人間の温かさを忘れない


翌朝 ホテルのメモ用紙に書き残した言葉は・・・僕だけの旅の秘密にしよう


自信がなくても 目の前が真っ暗になったとしても
僕らは何度でも新しいスタートを切れるから
何度転んでも 立ち上がることができるから
ゆっくりでも走り続ければ そのうち白いテープは見えてくるのさ
初めて会った人間に 生涯忘れられない温もりを与えられる人がいる
そんな世の中が 腐ってるワケねえな


生涯忘れることのない お酒の名前
生涯忘れることのない お酒の味






2013.7.25