うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

ボート

朝靄の中 ロッドをかざして

今日一日は全てを忘れる

二馬力の頼りないエンジンに命を吹き込んだ

見慣れた景色

だけど大切な景色

バカとかクズとか最低野郎とか

この瞬間だけは真っ白になって・・・

僕だけの世界

命の景色 世界

 

手を伸ばせば掴めるモノは

沢山あったね

見て見ぬフリをするコトが

沢山あったね

面倒を嫌って 戦う事をヤメて

モウヤメテ ホッテオイテクレ

逃げてる自分を正当化してる

正しさを肯定しないと壊されそうで

僕は僕だと

そう・・・言い聞かせて

 

無関心を装う先に

ソロのカッコ良さがあるような気がして

孤独に負けて 取り残されて

結局ココロを壊して生きていく

僕らはひとりでは生きていけないのに

本当は死にたくないのに

頭では分かっているのさ

でもこの螺旋階段は下り専用らしい

 

苦しさの先 本当は考える必要なんてなかった

100点を取らないといけないなんて

誰が決めたんだ?

理想はあれども 現実は9割くらいダサくていい

譲れない1割を守れるなら

あとは全部 世間の物差しにくれてやれ

 

2馬力の頼りないエンジンに

今 全てを吹き込んだ

 

このまま 泣きながら

それでもそこに立っていればいい

捨てたいモノがあるなら捨てて

拾いたいモノがあるなら周りの目など気にせず拾え

 

100万馬力のエンジンが出せなかった結果を

2馬力が上回る事もあるんだよ

それがきっと世の中で

不公平は良い方向に転ぶ事もある

 

朝靄の中 今日一日は全てを忘れて

昔話をしないか?

君と僕と2人きりで

サイコーにむかついた事や

涙が出るくらい嬉しかった事

 

見慣れた景色

だけど大切な景色

 

遅すぎる事なんてどこにもないんだ

僕はこのまま 君からの電話を待ってる

コンビニ営業で

 

全て忘れて昔話をしないか?

現実なんてクソくらえの日があってもいい

全て忘れて

朝靄の景色の下で