うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

お誕生日おめでとう

産まれた日の事は 覚えてないんだ

気付いたらこの場所に立っていて

産まれた日の事は 覚えていないんだ

 

 

必要とされる事

居るべき場所

優しい言葉が 態度が

僕を包んでいる

何もかもを棄てて

全部嫌になって

消えたくなった事もあったのだけれど

 

 

ここに居るよ

ここに居るよ

同じ時間

同じ歩幅で

あとどれくらいなんだろう?

あとどれくらいあるんだろう?

僕等に残された時間

触れ合える時間

 

 

答えを探してた

ずっと 答えを探してた

 

 

産まれた日の事は覚えてないんだ

この残酷な世界に気付いたら立っていて

 

 

ただ一言 おめでとうと言われるだけで

この連鎖に勝てる気がした

何の為か分からずに呼吸してたけど

自分の呼吸を確かめた

生きている事を流して考えていたけど

生きていたいんだと強く思った

僕が産まれた事を喜んでくれる人が居て

おめでとうを言ってくれる人が居て

 

 

産まれた日の事は覚えてないんだ

ただ 産まれてきた事を感謝してくれた

その人の笑顔は死ぬまで忘れない

僕が産まれた日の事を

大切な日だと言ってくれた人の言葉を忘れない

 

 

あと何回あるかな?

あと何回迎えられるかな?

僕はもう二度と

僕が存在した日の事を忘れない

僕はこれからずっと

僕の存在を喜んでくれる人の事を忘れない

 

 

 

 

 

 

2020.10.21