うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

ちぃばあ

伝えたいことは多分

半分くらいしか伝わらないんだろう

伝えたいことの半分くらいは多分

心に蓄積されていくんだろう

 

感謝では足りない気持ちとか

大切ではまかなえない部分とか

言葉では表現できない感情とか

 

失う前に精算したいけど

貰ったものが大き過ぎて

 

その笑顔を見るだけで

安心して 落ち着いて

その優しさに触れる度に

生きてることが肯定された

いずれ失う恐怖から目を背けたかったけど

残酷にも時間は止まらないから

その時は必ず来るから

 

三者の目から見て

 

返し切れなかったとか

もっと何かができたはずとか

それは誰もが思うこと

 

でもあなたが大好きだったその人はきっと

あなた以上にあなたのことが大好きだったから

そんなことはもう どうでもいいんだよ

 

あなたが我が子を思うように

あの偉大なおばあちゃんは

あなたが産まれてきたことに感謝してた

皆が産まれてきたことに感謝してた

あの人の皆に対する優しさは

多分そういうことだと思うんだ

 

笑った顔と

心配してる顔と

みんなでご飯を食べている時の顔

人としての大切なことを

自然と教えてくれる人

 

残された僕らに出来ること

 

家族を大切にすること

後世に伝えていくこと

許すことの大切さを忘れないこと

 

僕も 過去にそんな人を失った

 

僕の感情なんか度外視で

ひたすらに愛してくれた人

何年も思い出して貰えないまま居なくなったけど

その時 僕は後悔したけど

多分 僕のおばあちゃんは

そんな僕の後悔を求めていなかったと思う

 

施設に会いに通っていた時

ずっと僕の事を忘れていたおばあちゃんが

一度だけ たった一度だけ

5分間だけ

僕のことを思い出して泣いたんだ

会いに来てくれてたんやなぁって

すぐにおばあちゃんはどこか遠くに行ったけど

それきり帰ってくることはなかったけれど

僕はそれだけで強くなれた

 

あなたの偉大なおばあちゃんは

そんな辛い状況の中で

皆を覚えたまま旅立ったのでしょう?

 

最後まで皆の事を考えて生き抜いた人を

僕はただ尊敬しています

 

これからあなたがすべきことは

教えてくれたことを守ること

後世に伝えていくこと

そしてなにより

 

あなた自身が幸せを感じること

あなた自身が幸せになること

強くなること

 

きっと ずっとソラから見ているよ

きっと ずっとソラから見守ってるよ

あなたが我が子に付けた名前みたいに

僕らが全うして終えるまで

きっとソラから見ててくれる

 

幸せになってください

強く生きてください

それが最大の恩返しになるのだと

僕のおばあちゃんが消えた時

僕はそう思いました

 

幸せになってください

強く生きてください

 

幸せになってください

 

御冥福をお祈りします

 

 

 

 

 

 

2021.12.3