うなぶろ〜∈(゚◎゚)∋

思い付くまま詩を書いてます。

海を見にいく

照りつける太陽の下 汗だくになって
ただ前を向いて走った
シンプルな音と 空気の裂ける音
他には何も要らなくて 縛られたくなくて
時計もはめずに出掛けた夏の日


目的なんてそこにはなかった
必要がなかった


単純作業の繰り返し ただ目の前に迫る道を走り抜けていく
僕は彼と一体になって
鉄でできた彼と一体になって
音・・・風・・・


何も考えてないって瞬間を感じている


そこには恐怖とか葛藤はないんだ
ただ目の前に景色が広がっているんだ


それだけ
ただそれだけ


日常の中で寂しさに打たれそうになる時
大きな声で“NO!”と言いたいのに口を紡ぐ時
僕は決まって理解者を求めてしまうけど
誰かの優しさを求めてしまうけど


誰かが本気で僕を求めた時
優しい言葉を求められた時
包み込める程でかくもないし
期待はずれなのかも知れないし


結局は自分勝手なサガを振り回して そんな自分に気付いて
それでも生き方を変える気もさらさらなくて


世の為 人の為なんて・・・もう口が裂けても言えねえな


何も解決しないし こんなんじゃ何も変わらないけど
ただ照りつける太陽の下


前だけを見て走り続けた
音と 風と
鉄でできた彼と 僕と


何も考えてないって瞬間を感じた
何も考えなくていい瞬間があった






2011.8.17